松山市議会 > 2020-02-12 >
02月19日-01号

  • "交通事故"(/)
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  1. 松山市議会 2020-02-12
    02月19日-01号


    取得元: 松山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-07
    令和 2年 3月定例会                 令和2年          松山市議会第1回定例会会議録 第1号          ──────────────────                                 松山市告示第38号                                 令和2年2月12日                                松山市長 野志克仁  3月定例市議会を次のとおり招集する。                   記  1 日 時  令和2年2月19日(水)午前10時  2 場 所  松 山 市 役 所     ─────────────────────────────────────             令和2年2月19日(水曜日)             ───────────── 議事日程 第1号   2月19日(水曜日)午前10時開議日程第1 会議録署名議員指名日程第2 会期の決定日程第3 諸般の報告日程第4 議案第1号 令和元年度松山一般会計補正予算(第5号) 議案第2号 令和元年度松山介護保険事業特別会計補正予算(第3号) 議案第3号 令和元年度松山駐車場事業特別会計補正予算(第1号) 議案第4号 令和元年度松山道後温泉事業特別会計補正予算(第2号) 議案第5号 令和元年度松山卸売市場事業特別会計補正予算(第2号) 議案第6号 令和元年度松山松山城観光事業特別会計補正予算(第3号) 議案第7号 令和2年度松山一般会計予算 議案第8号 令和2年度松山競輪事業特別会計予算 議案第9号 令和2年度松山国民健康保険事業勘定特別会計予算 議案第10号 令和2年度松山介護保険事業特別会計予算 議案第11号 令和2年度松山母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算 議案第12号 令和2年度松山駐車場事業特別会計予算 議案第13号 令和2年度松山道後温泉事業特別会計予算 議案第14号 令和2年度松山卸売市場事業特別会計予算 議案第15号 令和2年度松山勤労者福祉サービスセンター事業特別会計予算 議案第16号 令和2年度松山鹿島観光事業特別会計予算 議案第17号 令和2年度松山小規模下水道事業特別会計予算 議案第18号 令和2年度松山松山城観光事業特別会計予算 議案第19号 令和2年度松山後期高齢者医療特別会計予算 議案第20号 令和2年度松山公債管理特別会計予算 議案第21号 令和2年度松山公共下水道事業会計予算 議案第22号 令和2年度松山水道事業会計予算 議案第23号 令和2年度松山簡易水道事業会計予算 議案第24号 令和2年度松山工業用水道事業会計予算 議案第25号 松山市職員給与条例及び松山市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部改正について 議案第26号 特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例及び松山市公営企業管理者の給与等に関する条例の一部改正について 議案第27号 市議会議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について 議案第28号 松山市防災会議条例の一部改正について 議案第29号 松山市消防手数料条例の一部改正について 議案第30号 松山市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部改正について 議案第31号 松山市国民健康保険条例の一部改正について 議案第32号 松山市無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について 議案第33号 松山市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について 議案第34号 松山市保育所条例の一部改正について 議案第35号 松山市幼保連携型認定こども園の学級の編制,職員,設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について 議案第36号 松山市食品衛生法施行条例の一部改正について 議案第37号 松山市動物の愛護及び管理に関する条例の一部改正について 議案第38号 松山市旅館業法施行条例及び松山市公衆浴場法施行条例の一部改正について 議案第39号 松山市道路の構造の技術的基準等を定める条例の一部改正について 議案第40号 松山市営住宅管理条例の一部改正について 議案第41号 松山広域都市計画事業松山周辺土地区画整理事業施行に関する条例の一部改正について 議案第42号 松山市手数料条例の一部改正について 議案第43号 松山市公営企業の業務に従事する職員の賠償責任の免除に関する条例及び松山市公共下水道事業の設置等に関する条例の一部改正について 議案第44号 松山市中央卸売市場業務条例の一部改正について 議案第45号 松山市公設花き地方卸売市場業務条例の一部改正について 議案第46号 松山市公設水産地方卸売市場業務条例の一部改正について 議案第47号 包括外部監査契約の締結について 議案第48号 松山市・北条市・中島町合併建設計画の変更について 議案第49号 松山市辺地総合整備計画(平成30年度~平成34年度・旧中島町域)の変更について 議案第50号 松山市姫ケ浜荘に係る指定管理者の指定について 議案第51号 市道路線の認定について 議案第52号 松山市浄化槽保守点検業者登録条例の一部改正について (所信表明演説.説明)   ──────────────── 本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員指名日程第2 会期の決定日程第3 諸般の報告日程第4 議案第1号~第52号   ──────────────── 出席議員(43名)  1番  田 渕 紀 子  2番  檜 垣 良 太  3番  矢 野 尚 良  4番  山 本 智 紀  5番  松 波 雄 大  6番  河 本 英 樹  7番  岡   雄 也  8番  岡 田 教 人  9番  白 石 勇 二  10番  本 田 精 志  11番  池 田 美 恵  12番  太 田 幸 伸  13番  山 瀬 忠 吉  14番  長 野 昌 子  15番  松 本 久美子  16番  大 木 健太郎  17番  向 田 将 央  18番  松 本 博 和  19番  上 田 貞 人  20番  杉 村 千 栄  21番  小 崎 愛 子  22番  梶 原 時 義  23番  武 田 浩 一  24番  上 杉 昌 弘  25番  渡 部   昭  26番  清 水 尚 美  27番  吉 冨 健 一  28番  大 塚 啓 史  29番  角 田 敏 郎  30番  原   俊 司  31番  渡 部 克 彦  32番  若 江   進  33番  菅   泰 晴  34番  土井田   学  35番  猪 野 由紀久  36番  大 亀 泰 彦  37番  雲 峰 広 行  38番  丹生谷 利 和  39番  清 水 宣 郎  40番  白 石 研 策  41番  寺 井 克 之  42番  池 本 俊 英  43番  田 坂 信 一   ──────────────── 欠席議員(0名)   ──────────────── 事務局出席職員職氏名  事務局長     渡 部 俊 明  事務局次長    仙 波 章 宏  総務課長     野 本 克 彦  議事調査課長   山 内   充  議事調査課主幹  井 上 真 紀  議事調査課主査  重 川 卓 也   ──────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長       野 志 克 仁  副市長      梅 岡 伸一郎  副市長      北 澤   剛  総務部長     前 田 昌 一  理財部長     松 本 善 雄  理財部副部長   大 木 隆 史  財政課長     丹生谷 英 司  総合政策部長   河 合 洋 二  総合政策部危機管理水資源担当部長           黒 川 泰 雅  総合政策部坂の上の雲まちづくり担当部長           片 本 悦 央  市民部長     津 田 慎 吾  保健福祉部長   松 原 ゆ き  保健福祉部社会福祉担当部長           山 岡 弘 和  保健福祉部子ども子育て担当部長           西 岡 英 治  環境部長     藤 本 則 彦  都市整備部長   高 松 和 昌  都市整備部開発建築担当部長           横 本 勝 己  下水道部長    白 石 邦 彦  産業経済部長   家 串 正 治  産業経済部道後温泉活性化担当部長           崎 山 吉 繁  産業経済部農林水産担当部長           池 田 和 広  消防局長     中 矢 洋 造  教育長      藤 田   仁  教育委員会事務局長白 石 浩 人  会計管理者    沖 廣 善 久  公営企業管理者  平 岡 公 明  公営企業局管理部長田 中 教 夫   ~~~~~~~~~~~~~~~~       午前10時0分開会 ○清水宣郎議長 ただいまから令和2年第1回定例会を開会いたします。 市長より、今議会招集の挨拶があります。野志市長。 〔野志克仁市長登壇〕 ◎野志克仁市長 本日、ここに議員の皆様方の御参集をいただき、令和2年第1回定例会を開会するに当たりまして御挨拶を申し上げます。 初めに、議員の皆様には、平素から市政運営に対しまして御理解と御協力をいただいておりますことに心から感謝を申し上げます。 さて、今議会では、令和2年度当初予算案を初め、予算案と関連する条例の改正案など、いずれも当面する市政の重要案件について御審議をお願いすることにいたしております。御承知のとおり、財政運営は引き続き厳しい状況下にありますが、持続可能な行財政基盤の整備を進めるとともに、第6次松山市総合計画基本構想に掲げる将来都市像を目指すことはもとより、市民の皆様にお約束した公約の実現に向けて、笑顔が人とまちに広がり、市民の皆様が幸せを実感できるよう、それぞれの分野での施策を推進する議案を提案した次第でございます。何とぞ十分な御審議をいただき、適切なる御決定を賜りますようお願いを申し上げまして、今議会の招集挨拶とさせていただきます。   ──────────────── ○清水宣郎議長 これより、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付の日程第1号のとおりであります。   ──────────────── ○清水宣郎議長 まず、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第86条の規定により、議長において21番小崎議員及び22番梶原議員を指名いたします。   ──────────────── ○清水宣郎議長 次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りします。今期定例会の会期は、本日から3月18日までの29日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○清水宣郎議長 御異議なしと認めます。したがって、会期は29日間と決定いたしました。   ──────────────── ○清水宣郎議長 次に、日程第3、諸般の報告を申し上げます。 まず、地方自治法第121条の規定により、市長以下関係理事者の出席を求めております。 次に、市長から、報告第1号ないし第6号をもって、交通事故による専決処分の報告等6件の報告がありましたので、お手元に配付いたしております。 最後に、監査委員から、お手元に配付の監査等結果報告一覧表のとおり、3件の報告がありましたので、即日写しを送付しておきました。 以上で、諸般の報告を終わります。   ──────────────── ○清水宣郎議長 次に、日程第4、議案第1号ないし第52号の52件を一括議題といたします。 ただいまから令和2年度の所信表明並びに上程議案について説明を求めます。まず、野志市長。 〔野志克仁市長登壇〕 ◎野志克仁市長 令和2年第1回定例会の開会に当たり、令和2年度当初予算案を初め、市政の重要案件についてその概要とあわせ、私の市政運営に対する所信を申し上げ、議員各位を初め、市民の皆様方の御理解と御協力をお願いしたいと思います。 東京2020オリンピックの開幕まで150日余りになりました。来月には古代オリンピック発祥地ギリシャのオリンピアで、太陽の光からおこされた聖火が日本に届けられます。そして3月26日の福島県から121日間をかけて全国47都道府県をめぐる聖火リレーが始まります。本市では、4月22日の午後6時40分から聖火リレーを行います。聖火ランナーは、道後温泉別館飛鳥乃湯泉の中庭をスタートし、道後商店街の中を駆け抜け、路面電車線路沿いに進み、堀之内の城山公園まで聖火をつなぎます。城山公園では、聖火の到着を祝う式典やイベントを行います。遠くギリシャから多くの人々の手によってつながれてきた聖火を、市民の皆さんと歓迎し、オリンピックへの関心と期待を高め、56年ぶりの祭典を盛り上げてまいります。聖火リレーの様子はインターネットで世界中にライブ配信されますので、道後温泉別館飛鳥乃湯泉や松山城、路面電車のある風景など、本市の魅力を国の内外に発信する絶好の機会になると考えています。 また、私は、まちづくりは地域の宝をつなぐ世代間のリレーだと考えています。ふるさとの先人たちが我々に引き継ぎ残してくれた松山城や道後温泉ことば文化や豊かな自然など、数多くの宝のおかげで現在の本市の発展があります。先人の功績に感謝するとともに、市民の皆さんと一緒にさらに宝を磨き、新たな魅力をつくり出して次の世代にしっかりとつないでいきます。100年先も輝き続ける松山を目指し、引き続き全身全霊でまちづくりに挑戦してまいります。 加えて、オリンピックパラリンピックによる市民の皆さんのスポーツや健康への関心の高まり、国際的な日本の認知度の向上などをスポーツに親しめる機会の充実や健康寿命の延伸、インバウンド対策の強化など、私が公約に掲げる取り組みにつなげ、一人でも多くの人を笑顔にしていきたいと考えています。議員の皆様の御支援、御協力をよろしくお願い申し上げます。 さて、令和2年度の国の地方財政への対応は、地方税収の増を見込む中で、令和元年度を上回る地方交付税の総額を確保することにより、地方の一般財源総額についても令和元年度以上の額が確保されています。そのような中、本市では、豪雨災害からの一日も早い復旧・復興、子育て・教育環境の充実や防災・減災対策松山圏域中心都市として必要な公共投資など、重要な課題への的確な対応が求められます。 また、社会保障関係経費の増加や公共施設のマネジメントなどで財政需要も増加していますので、引き続き厳しい財政運営が見込まれています。こうした状況だからこそ、市民目線と現地・現場を大切にしながら、連携と協働を進め、夢と理想を持って「笑顔広がる人とまち 幸せ実感都市 まつやま」の実現に向け、挑戦し続ける必要があります。 そこで、令和2年度の予算編成に当たっては、ゼロベースで事業の総点検に取り組むことで財源の捻出を図り、主要施策に有効活用するなど、持続可能な行財政基盤の整備を進めるとともに、市民の皆さんとお約束した5つの柱から成る公約の実現を着実に進めることにしました。その結果、新年度の当初予算案の規模は、一般会計で1,880億円、公債管理特別会計を除く特別会計で1,340億6,620万円、企業会計で485億1,010万円、公債管理特別会計を合わせた全体では、3,875億780万円となっております。令和元年度の当初予算と比較いたしますと、一般会計では、前の年度を42億円、率にして2.3%上回り、2年連続で過去最大の規模となりました。その主な要因は、中学3年生までの医療費の無料化など、公約の実現に向けた取り組みを初め、新・垣生学校給食共同調理場の整備のほか、障害福祉サービス幼児教育・保育の無償化などの社会保障関係経費の伸びなどによるものです。その財源は、一般財源として市税645億円や地方交付税194億円など、合わせて1,170億5,269万3,000円を充当し、国や県の支出金、市債などの特定財源は709億4,730万7,000円を計上いたしております。 令和2年度当初予算案を主な財政指標に照らして見てみますと、まず経常収支比率などに影響する経常的経費は、節減に努め、伸び率を抑制しているものの、障害福祉サービスの増加や子ども医療費の無料化などにより2.4%の伸びとなっております。また、市債依存度は、坊っちゃんスタジアムナイター照明の改修や学校給食共同調理場の整備などにより前の年度から増加し6.6%となりましたが、0.7ポイントの増にとどめています。 なお、地方交付税の振りかえである臨時財政対策債を除けば2.8%となり、引き続き財政の健全性は維持できていると考えています。 それでは、当初予算案の主要事業につきまして、公約の5つの柱ごとに順次御説明を申し上げます。 1つ目の柱は、「子育て環境を充実し、子どもたちの未来を応援する松山」です。 愛媛県や関係機関の御協力で、3期目の公約に掲げた中学3年生までの医療費の無料化を1月から開始しました。引き続き医療機関の適正な利用を促していきます。 保育では、弾力的な受け入れや入所予約制度など、ソフト面の支援に重点を置いた取り組みを継続するとともに、幼児教育・保育の無償化にも適切に対応してまいります。 また、保育士をサポートする業務を行う職員を雇用する保育所などへの補助では、対象の業務に散歩など園外活動の見守りを加え、子どもたち安全確保を図ります。 児童クラブは、スピード感を持って整備を進め、子ども・子育て支援新制度が開始される前の平成26年度と比べると50クラブを増設し、受け入れ人数を約2,000人ふやしました。令和2年度中にも3つの校区で整備を進めます。 不妊治療への支援では、特定不妊治療に加えて、不妊検査一般不妊治療へも対象を拡大するほか、保健師による相談窓口を新設します。 また、出産後、支援が必要な母親と乳児を対象に、新たに産後ケア事業を実施します。助産師などにより出産後の心身のケアや育児のサポートなど、きめ細かな支援を宿泊、通所、訪問の3つの方法で行います。 教育環境の充実では、小学校・中学校で教職員の事務を支援するスクール・サポート・スタッフを増員します。 また、障がいのある子どもや外国人の子どもなどの学校生活サポートする支援員を拡充するなど、子どもが豊かな学校生活を送り、教職員が子どもの指導や教材研究に注力できる体制を整えます。 さらに、警察官のOBを新たに雇用し、各地域で子どもの見守り活動を行っている方々に助言や研修などを行うスクールガード・リーダーを発掘・養成する取り組みを始めます。 2つ目の柱は、「誰もが自分らしく、いきいきと暮らせる松山」です。 冒頭で申し上げた聖火リレーのほかに、台湾やマレーシア、モザンビークのホストタウンとして各国選手団の事前合宿を支援します。8月13日には、パラリンピック聖火フェスティバル中央公園で開催し、聖火のもとになる火をおこす採火式などを行います。 開場20周年を迎える坊っちゃんスタジアムでは、ナイター照明LED化を進めており、令和2年度末に完了する予定です。また、7月13日にプロ野球フレッシュオールスターゲーム、8月29日に東京六大学野球オールスターゲームが開催されます。球場の周辺に20周年を記念する飾りつけを行うなど、市民の皆さんと盛り上げてまいります。9月には、全国から35歳以上のアスリートが参加するスポーツの祭典・日本スポーツマスターズ2020愛媛大会の水泳、サッカー、テニスなど、10競技が本市で行われます。えひめ国体などこれまでの経験を生かしたおもてなしで、選手や関係者の皆さんをお迎えし、松山の魅力をPRします。 がん対策では、国保の加入者を対象に、令和2年度から5年度までをがん検診受診促進期間と位置づけ、期間中はがん検診の自己負担を無料にします。がん患者とその家族への支援では、若い世代のがん患者の方が自宅で安心して生活を送れるよう、訪問介護サービスなどの利用料を補助します。 さらに、小児がんの治療などで予防接種で得た免疫を失った場合に、ワクチンを再接種する費用を補助することにしました。 文化振興では、2000年に初めて「だから、ことば大募集」をしたことばのちからイベントが、20周年の節目です。2010年に続いて10年ぶり3回目のことば募集を行い、ことばと文学のまち松山を広く発信します。 3つ目の柱は、「みんなで助け合い、安心して暮らせる松山」です。 愛媛大学との連携で開発したプログラムを活用し、小学生から高齢者まで切れ目なく防災リーダーを育てる全国初の防災教育を、小学校・中学校、企業や防災士など、それぞれの現場で実践します。 また、通学路や主要な避難路などに面し、危険な民間のブロック塀などを撤去・改修する費用に補助するとともに、防災士の数日本一の強みを生かし、地域の防災士や自主防災組織と連携してブロック塀安全対策を周知・啓発していきます。 さらに、愛媛県が5月に公表する予定の小野川と立岩川、高潮の浸水想定区域図をもとに、それぞれのハザードマップを作成します。 消防力の充実では、消防車両などに燃料を補給し、災害時にも継続した活動を可能にするため、緊急用の給油施設を市の北部と南部2カ所に設置します。 地域福祉取り組みでは、高齢者が住みなれた地域で生き生きと暮らせるよう、住まい、医療、介護などが一体的に提供される松山型の地域包括ケアシステムを充実します。専任の医療専門職を新たに置き、地域ごと健康課題を整理・分析したり、ふれあいいきいきサロンなどで体力測定や健康相談を行ったりするほか、必要に応じて適切な医療や福祉サービスにつなげます。 また、中島地域離島診療連絡船「しまどり」を更新し、引き続き離島の地域医療を確保します。 新規水源の確保に向けては、現在新たな方策を技術面、費用面、実現性など、さまざまな角度から調査や検討を進めています。この調査業務の結果をもとに議員の皆様との協議を重ねながら、新規水源の確保に向けた詳細な検討を行いたいと考えています。 4つ目の柱は、「元気な産業を応援し、成長する松山」です。 中小企業の人手不足の克服に向けて、総合的な支援策「働き方改革支援プロジェクト」をさらに推し進めます。複数の仕事でみずからのスキルを生かしたい東京、大阪圏域などの人材と本市の中小企業とのマッチングを行うセミナーなどを開催し、都市部の人材の活用を支援します。 また、子育て中などで働く時間に制約があっても、業務の見直しや細分化で働くことができるモデルケースを企業との連携でつくり、中小企業に展開します。 さらに、外国人技能実習生を受け入れる企業に補助するなど、さまざまな方策で中小企業をしっかりと支援します。 道後温泉本館は、営業しながらの保存修理工事を開始してから1年余りがたちました。令和6年末の工事完了まであと4年10カ月です。市民の皆さんとともに前向きな気持ちで乗り越えていきます。好評をいただいている保存修理工事の見学会を継続するほか、令和2年度も道後REBORNプロジェクト工事期間中ならではの体験や魅力を発信します。 日比野克彦×道後温泉 道後アート2019・2020「ひみつジャナイ基地プロジェクト」では、5月下旬、道後湯月町の上人坂に、いよいよ「ひみつジャナイ基地」が完成する予定です。基地を拠点に、道後温泉地区の魅力を体験いただける参加型のプログラムを開催します。 オリンピックの開催で、世界から日本が注目されています。この機会を捉え、インバウンドに向けた総合的な対策を進めます。 まず、外国人観光客にニーズの多い夜間の体験型コンテンツを充実します。夜の松山城で天守や石垣、登城道の自然などを活用し、プロジェクションマッピングや照明と音楽を組み合わせた光の演出を行う「松山城ナイトウォーク」を開催します。地元の商店街などと連携し、人の流れを夜のまちにつなげ、新たなにぎわいをつくります。 また、商店街などへの補助で、外国人観光客に対応できる観光案内所と免税の手続が一括して行えるカウンターを中心市街地の商店街に設置します。 農業の振興では、豪雨災害からの園地の復旧を引き続き全力で進めるとともに、台風などの災害から農業用ハウスを守るため、ハウスの補強や防風ネットの設置などに補助することにしました。 有害鳥獣対策では、これまで愛媛大学と連携したモデル事業で効果があった花火による猿の追い払い活動を、同様の被害が出ている地区に広げます。 5つ目の柱は、「自分たちのまちに愛着や誇りをもち、住み続けたい松山」です。 コンパクトシティのシンボル広場に向けて整備に取り組んでいる市駅前広場では、整備後の周辺道路への影響や課題などを分析するための社会実験を行うとともに、基本設計を行います。 トライアスロン中島大会は、第35回を迎えます。大会の開催や島嶼部の振興に重要な役割を担っている姫ケ浜荘は、7月のオープンを目指して建てかえ工事を進めます。1年を通じて営業し、宿泊はもちろん、地元の皆さんの交流にも利用いただくなど、幅広く活用し、中島地域の交流人口を拡大します。 三津浜地区では、地元と連携し、新たに「まちあるきガイド」を養成する講座を開催するほか、インバウンドを含む観光客のニーズに合った受け入れ体制の整備に取り組みます。 環境の分野では、まつやまRe・再来館の太陽光発電システムを更新するとともに、新たに蓄電池を導入し、災害に強い自立・分散型のエネルギーシステムを構築します。 また、ごみの焼却による熱で発電をしている南と西のクリーンセンター2カ所に、災害時には非常用電源として活用できる電気自動車の充電設備を設置します。 以上、公約の5本の柱に関連する事業を申し上げましたが、私が特に思いを持って取り組んでいますタウンミーティングは、次回で120回を数えます。令和の新しい時代にも変わらず市民の皆さんと直接対話を重ね、相互理解や連携をさらに深めていきます。 また、そのほかの取り組みでは、ことしは平成12年に市民課の総合窓口センターを開設し、ワンストップサービスを始めて20周年です。これまでにも平日の窓口時間の延長や土曜日の開庁、キッズフロアの設置など、さまざまな取り組みで市役所を訪れる方々の利便性を高めてきました。令和2年度は、さらなるサービス向上のため、窓口案内のシステムを更新し、どこからでも窓口案内の順番をスマートフォンなどで確認できるようにします。 加えて、ベビーカーや車椅子の方が移動しやすいように、フロアの通路をフラット化します。 公共施設のマネジメントでは、災害時には避難所にもなる小学校や中学校、公民館について、施設量を適切に見きわめながら、機能面の充実と長寿命化を図る工事に着手します。次の世代に過度な負担を残すことなく、魅力ある公共施設へと再編成し、引き継いでいきます。 以上、御説明申し上げました内容が、令和2年度当初予算案に関する主要な事項でございますが、そのほか別号議案として、卸売市場を取り巻く環境の変化に対応するための松山市中央卸売市場業務条例の一部改正などの案件について御審議をお願いする予定です。 引き続き、今回同時に提案いたしました令和元年度3月補正予算案について概要を御説明申し上げます。 今回の補正予算案の総額は、一般会計で50億8,088万7,000円、特別会計では、介護保険会計及び道後温泉会計で6億7,697万7,000円、総額57億5,786万4,000円の補正額であり、その結果、補正後の全会計の累計額は3,998億6,588万1,000円となっております。 補正の主な内容といたしましては、国の経済対策を有効に活用し、小学校・中学校へ高速・大容量の通信ネットワークを整備するとともに、保育園の散歩コースや通学路などの交通安全対策や企業立地促進奨励金の交付による地域経済の活性化などに取り組みます。 また、公共施設マネジメントなど、将来の財政負担を見据え、21世紀松山創造基金などに積み立てを行うほか、令和元年度事業の繰越明許費補正を行うことにしています。 以上が、私の市政運営に対する所信と市政の重要案件の概要でございますが、これら議案などの詳細につきましては、議事の進行に伴い、逐次御説明を申し上げてまいりますので、十分御審議をいただき、適切なる御決定を賜りますようお願いを申し上げまして、私からの所信表明及び議案説明とさせていただきます。 ○清水宣郎議長 次に、藤田教育長。 〔藤田 仁教育長登壇〕 ◎藤田仁教育長 令和2年第1回定例会で教育行政各般について御審議いただくに当たり、所信の一端を申し上げます。 昨年9月に多くの議員の皆様方の御同意をいただき、教育長として2期目がスタートしました。1期目から通算しますと3年4カ月余りが経過し、これまで教育長として郷土松山を愛し、生きる喜びが実感できる人づくりをお約束し、誠心誠意努めているところでございます。具体的には、ふるさと松山学の拡充、学校現場での安全・安心の充実、教職員の働き方改革を3本柱に掲げて、積極的に施策展開しているところです。 まず、ふるさと松山学については、学校で活用するだけでなく、偉人を紹介するテレビ番組や動画サイトをスタートさせたほか、郷土の偉人を紹介するタペストリーを公民館や青少年センターへ掲示するなど、認知度を高めるPR策に取り組んでいます。 また、学校の安全・安心については、子どもを熱中症から守るため、エアコンや大型扇風機、ミストシャワーを設置するほか、運動会の開催時期を見直し、いじめの防止につきましては、子どものアイデアを生かして「いじめ0の日」の制定やイメージキャラクターを作製するなど、いじめ防止運動の機運を高めており、子どもの命を第一に考えた取り組みを展開をしているところです。 さらに、教職員の働き方改革については、学校閉庁日の期間拡充や中学校での部活動方針の運用に伴う休養日の確保、ICT環境の整備による教材作成や授業準備の効率化に加え、スクール・サポート・スタッフの大幅な増員などにより、教職員が子どもたちに向き合える時間を確保するとともに、教職員自身の健康保持にも取り組みました。こうした取り組みを通して、市民一人一人が郷土松山を誇りに思い、みずからの居場所と夢を持って生きる喜びを実感し、健康で主体的に学習をしながら、心豊かに生活をしていく生きる喜びが実感できる人づくりの実現に向け、知恵と工夫を凝らして引き続き積極的に取り組んでいきたいと考えています。 ここで国の動きに目を向けますと、ことしは小学校において新しい学習指導要領が完全実施をされます。子どもたちの生きる力を伸ばせるように、プログラミング教育や外国語教育など、新しい取り組みに加えて、主体的、対話的で深い学びの充実が求められています。教える側が子どもたちへ一方的に知識を与えるのではなく、児童・生徒がみずから考える機会をふやしていくなど、授業改善が求められることになります。 一方、教育職員給与特別措置法が改正され、教員の超過勤務を1カ月45時間以内、年間360時間以内とすることが指針として明文化され、学校における働き方改革が本格化していくことになりますので、子どもたちや教育の未来のため、社会全体で教育を支え、教員の人間性と教育の質を高めることが大切だと考えています。このように社会状況が大きく変化する中、国等の動向も踏まえつつ、各種施策を当初予算案に反映させたところです。 それでは、令和2年度における主な施策について、まつやま教育プラン21の基本方針に沿って御説明いたします。 まず、基本方針の1つ目、生涯を通して学び、活躍できる環境の整備についてです。 社会教育を担う公民館では、地域にある素材や特性を生かし、住民のアイデアと工夫によりぬくもりのあるきずなを深める活動を支援する公民館笑顔あふれる絆づくり推進事業を初め、地域住民のニーズに即した生涯学習講座や地域課題解決のための活動を通して、魅力ある地域づくりと人づくりを進めていきます。 また、文化財の保護や活用については、葉佐池古墳公園や庚申庵史跡庭園などの適切な保存と管理を行うとともに、松山市考古館で埋蔵文化財の活用に努めるなど、文化財への関心や保護意識を高め、次世代への確実な継承を図ります。 さらに、子規記念博物館では、わかりやすく親しみやすい展示を心がけるとともに、写真を好んだ子規が残した肖像写真を初め、子規が収集した名所旧跡等の多彩な写真にスポットを当てた特別企画展を開催するなど、子規の魅力を発信をします。 また、市立図書館では、乳幼児向けおはなし会や中高生向け青春本棚など、図書の魅力発信に努めるほか、移動図書館の機動力を生かし、いつでも、どこでも、誰でもが読書できる環境づくりに取り組みます。 次に、基本方針の2つ目の生きる力を育む学校教育の推進についてですが、令和2年度は小学校の新学習指導要領が全面実施となり、小学校3・4年生で外国語活動が実施され、5・6年生では、新たに外国語が教科化されることから、今年度増員した外国語指導助手、いわゆるALTを活用した生きた英語に触れ、積極的なコミュニケーションが図れる機会を拡充します。 また、教員が子どもたちと向き合う時間の確保やワーク・ライフ・バランスの充実を図るために、定時退勤日及び学校閉庁日を継続して実施するとともに、事務処理等の業務が集中する時期の授業時間について、夏季休業日に振りかえて実施できるようにするほか、印刷業務や授業準備の補助など教員業務を支援するスクール・サポート・スタッフを増員します。 さらに、特別支援教育については、特別支援教育指導員による派遣相談を継続するとともに、学校生活支援員については、学校からの要望を受けて増員を図るなど、支援の必要な子どもたちが、豊かな学校生活を送れるよう取り組んでいきます。 そのほか、教職員の働き方改革や子どもの学力向上のため、小学校に算数や外国語の指導者用デジタル教科書を整備いたします。 また、全国一律のICT環境整備を行うGIGAスクール構想の実現に向け、令和5年度までに児童・生徒1人1台の端末を段階的に整備するなど、子どもの学力向上や情報活用能力の向上に努めていきます。 一方、教員の育成については、愛媛大学教育学部と連携し、質の高い研修に取り組み、実践的指導力の向上を目指します。 また、いじめ対策については、子どもから広がるいじめ0ミーティングや子ども自身の提案によって始まった、毎月10日のまつやま・いじめ0の日の活動を継続するとともに、今年度子どもたちから募集をしたイメージキャラクターの「いじめなーしー」やその着ぐるみを各学校で積極的に活用するなど、笑顔で学校生活が送れるよう、子どもたちが主体となった活動を支援しながら、いじめ撲滅に向けた強いメッセージを発信していきます。 さらに、不登校対策については、個別指導や家庭訪問等、児童・生徒一人一人の状況に応じたきめ細かな支援をするとともに、適応指導教室も活用しながら、子どもたちの早期の学校復帰を支援していきます。 また、問題行動等の対策についても、関係機関と連携し、社会的自立に向けた個別指導や学校への支援に取り組みます。 そのほか、学校施設等の整備については、松山市学校施設等長寿命化計画に基づき、適切な時期に適切な改修等を行うことで、老朽化対策コストの縮減や平準化を図るとともに、子どもたち教育環境の変化に対して、安全・安心な施設整備に努めていきます。 また、中学校の部活動につきましては、松山市立中学校の部活動の方針に基づき、部活動の適正化を図り、生徒や教職員の負担軽減に取り組みます。 さらに、部活動指導員等を中学校へ配置し、指導体制の充実と生徒の技術向上を図るとともに、学校と地域が連携したスポーツ環境の整備を進めます。 また、キャリア教育の推進につきましては、学校やPTA連合会が行ってきた取り組みが評価され、先般文部科学大臣表彰を受賞したところですが、今後も職場体験の機会創出を支援し、子どもたちの夢と志を育んでまいります。 最後に、基本方針の3つ目の家庭・地域・学校との連携による教育の推進についてですが、特色ある学校づくりについては、各学校独自の教育テーマに基づき、地域の教育力を活用しながら、ふるさと教育や小学校の外国語教育などに取り組む学校の支援に力を入れていきます。 また、学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、協働しながら、地域全体で子どもたちの豊かな成長を支える松山版コミュニティ・スクールの導入に向けた準備を進めてまいります。そして、ふるさと松山学を活用し、愛媛大学教育学部と連携をした授業研究のほか、郷土愛に根差した授業を展開し、ふるさとへの愛着や誇り、将来への志を育む教育の普及に努めます。 また、子どもの健全育成につきましては、地域やPTA、青少年育成に関係する諸団体と連携し、社会全体で子どもを育む体制を育てていきます。 また、子どもたちの安全・安心の確保については、学校の防災教育のさらなる充実を図るために、愛媛大学防災情報研究センターと連携をし、教職員の防災士研修や防災教育プログラムを活用した切れ目のない防災教育システムの充実を一層図っていきます。 さらに、児童・生徒のとうとい命を奪う事件や事故を防止するため、地域の実情に応じた見守り活動への指導助言を行うスクールガード・リーダーを養成するとともに、地域や団体との連携によって見守り活動の充実強化を図ります。 以上、教育行政の基本的な考え及び主な施策を申し上げました。諸施策の実施に当たりましては、議員各位の御理解と御支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○清水宣郎議長 次に、平岡公営企業管理者。 〔平岡公明公営企業管理者登壇〕 ◎平岡公明公営企業管理者 令和2年度当初予算の御審議をお願いするに当たりまして、水道事業、簡易水道事業及び工業用水道事業の業務計画についてその概要を申し上げます。 初めに、昨年を振り返りますと、全国では、9月から10月にかけて発生した台風など相次ぐ災害に見舞われ、記録的な暴風や豪雨による長期間にわたる停電、河川の氾濫などにより、水道施設にも広範囲にわたり甚大な被害が発生しました。 一方、本市では、5月以降降水量が極端に少なく、本市水源の約半分を賄っている地下水の水位が大幅に低下し、6月には減圧給水を開始するなど、渇水対応を余儀なくされました。 さらに、石手川ダムの貯水率も低下し、一時は時間断水を想定した対応を検討するなど、深刻な状況となりましたが、梅雨前線による降雨で水源が回復し、約2カ月に及んだ渇水対策を終了することができました。節水に御協力いただきました市民の皆さんや事業所等の方々には、改めて感謝を申し上げます。 このように近年さまざまな自然災害が頻発し、今後も南海トラフ巨大地震の発生が懸念される中、ハード・ソフト両面から災害に強い水道の構築が求められています。 また、我が国の水道事業は、人口減少社会の到来に伴う料金収入の減少、老朽化施設の更新や再構築、技術継承の問題など、乗り越えなければならない課題が山積し、大変厳しい事業環境に直面しています。このため、公営企業局では、昨年3月に経営戦略と一体化した水道ビジョンまつやま2019を策定し、安全・強靱・持続の3つの柱に基づき、老朽管の計画的な更新、水道水質の管理体制の充実、基幹管路などの耐震化、重要施設への給水ルートの確保、応急給水栓の設置などに取り組むことにしており、引き続き安全で安心できる水道水の安定供給に努めてまいります。 一方で、これら設備投資に必要な財源を確保するため、施設の統廃合や機器等の更新サイクルの延長による維持管理費の削減などの経営努力を行ってまいります。 また、令和3年4月を目標に、上下水道部門の組織統合を予定しており、窓口業務のワンストップ化、財務会計システムの統合など、さらなる市民サービスの向上や危機管理体制の強化に加えて、経営の合理化にも積極的に取り組むことにしています。 さらに、設備投資に見合う適正な水道料金の検討に向けて、昨年は給水区域内の全36地区で住民説明会を開催し、ビジョンに基づく水道施設の耐震化や老朽管の更新の必要性と、これらに要する費用や厳しい財政状況などを丁寧に説明することで、市民の理解を深めることに努めたところであり、今後もあらゆる機会を捉えて、本市水道事業の現状とこれからの取り組みについてわかりやすい広報活動に取り組んでまいります。 それでは、新年度の主な建設改良事業について順次御説明申し上げます。 最初に、水道事業についてです。 まず、震災対策事業に32億1,049万3,000円を計上し、重点事業である基幹管路の耐震化や重要施設への給水ルートの確保などに取り組みます。基幹管路の耐震化は、被害を受けると長期間、広範囲にわたって断水などのおそれがある基幹管路を耐震化するもので、竹原送水管のシールド工事や市之井手導水管のシールド工事などを引き続き推進します。 重要施設への給水ルートの確保は、救急医療機関14カ所への耐震化が完了したのに伴い、第2期計画として、災害時に救護所が設置される小・中学校24校への給水ルートの耐震化を進めており、令和2年度は小野中学校など3校が整備対象となります。 主要な配水池の耐震化は、引き続き松山総合公園配水池の耐震化を進めるもので、この工事の完成をもって主要な配水池の耐震化は完了します。 応急給水栓の設置は、災害時に地域住民と連携して、いち早く応急給水所が開設できるよう、給水区域内の指定避難所となる小・中学校74校への整備を進めており、令和2年度は久枝小学校など10校に整備する予定です。 給水基地の確保は、災害発生時に本市で支援活動を行う給水車の動線を考慮し、多数の給水車がより効率的な応急給水が行えるよう、市之井手浄水場に停電時でも使用可能な給水車専用の給水塔を4基整備するものです。 2つ目として、施設更新・改良事業に25億1,682万9,000円を計上し、主に地震の揺れに弱く、東日本大震災で被害が多かった硬質塩化ビニル管について、令和20年度を目標に計画的に耐震化していきます。 3つ目として、導・送・配水管整備事業に12億622万円を計上し、道路改良に伴う管路整備や下水道工事に伴う配水管等の移設改良を行います。 次に、簡易水道事業についてです。 中島地区では、簡易水道施設整備事業に9,875万3,000円を計上し、中島地区で最も給水人口が多い東中島地区で老朽化が進む主要な配水管を布設がえし、耐震化を進めます。 また、施設更新・改良事業に4,489万9,000円を計上し、老朽化した動力盤や水質計器など、設備の更新工事を行います。 北条地区では、導・送・配水管整備事業に506万円を計上し、道路改良に伴う配水管の移設などを行います。 最後に、工業用水道事業についてです。 震災対策事業に5億4,437万円を計上し、松山外環状道路の工事にあわせて工業用送水管の耐震化を行います。 以上が公営企業局の業務計画の概要ですが、市民の皆様に安全で良質な水道水を安定して供給するために、水道施設の耐震化や老朽化対策などに職員一丸となって取り組んでまいりますので、議員の皆様には今後とも御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 ○清水宣郎議長 以上で、所信表明並びに提案理由の説明は終わりました。   ──────────────── ○清水宣郎議長 以上で、日程は全部終了いたしました。 お諮りいたします。あす2月20日から26日までの7日間は、議案研究等のため休会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○清水宣郎議長 御異議なしと認めます。したがって、2月20日から26日までの7日間は、休会することに決定いたしました。 2月27日は定刻から会議を開きます。   ──────────────── ○清水宣郎議長 本日は、これをもちまして散会いたします。       午前10時50分散会  ───────────────────────────────────────────    地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。                      松山市議会 議  長  清 水 宣 郎                            議  員  小 崎 愛 子                            議  員  梶 原 時 義...